【寸法】裄(肩幅と袖幅)


着物のお直しの中で多いうちの一つが、裄寸法です。
裄(ゆき)は、肩幅と袖幅を足したものです。

仕立てる為に裄を測ることがありますが、この測り方もお店によってまちまちです。
基本的には、首の付け根のグリグリから、手首の付け根のグリグリまでですが、
以下の状態によって、長さが激変します。
(因みに以下では、下に行くほど長くなります)
①手を肩と同じ高さで伸ばした状態
②手を45度くらい下げた状態
③手を体を並行にした状態

①で測ることはまずないので、②か③かです。
洋服の感覚で考えると、③が良いようにも思いますが、
着物の場合、③で仕立てると、ちょっとした弱点があります。
それは、以下の二つ。
・肩幅が大きくなることで、身幅も大きくなり、胸あたりが体より大きくなってしまい着にくい。
・袖幅が大きくなることで、コートや羽織を作る際、選べる反物の種類が少なくなる。

例えば、羽織物の不要な浴衣・成人式の振袖なら 大きめの裄でも良いと思います。

余談ですが、日本舞踊の女形では、手を③のような位置にもってくることは
まずありません。
だいたい、袖の中で肘を曲げ帯の上部を押さえるような姿勢をとっていますね。
とはいえ現在の生活で日本舞踊をするように動くわけにもいきません。
ただ着物とは、「気を付け」の姿勢が基本ではないことを理解することがあってもいいかなと、
個人的には思います。

●襦袢・羽織・コートの袖幅・肩幅●
・襦袢の袖幅・・・・着物(長着)より-2分
・羽織の袖幅・・・・着物(長着)より+1分
・コートの袖幅・・・羽織袖幅より+1分
(肩幅は全てにおいて同寸です)



コメントを残す